着物愛好家が集う会
不定期で行われる、鑑賞会、認定式、懇親パーティーの模様をレポートします。
2015年10月24日(日)
認定授与式・懇親パーティー
平成27年10月24日(日)【日航ホテル】にて第36回認定授与式及び懇親パーティーが執り行われました。
認定授与式
和装着装士
和装着装士取得者
きものコンサルタント
平成27年度秋認定者数
○3級 73名 ○2級 59名 ○1級 26名 ○着付け師2級 5名 ○助教授3級 26名 ○助教授2級 7名 ○助教授1級 4名 ○許状看板 20名 ○和装着装士 12名 ○花嫁着装士 1名 ○きものコンサルタント 3名 以上、236名
奈良県知事 荒井正吾様より ご祝辞を頂戴いたしました
“認定授与式が盛大に開催されます事を心からお慶び申し上げます。
本日認定書を授与される皆様方が習得された知識や技能を充分に生かしてさらなるご活躍をされます事を期待いたしますとともに貴協会の今後ますますのご発展を祈念致します”
奈良市長 仲川 げん様より お祝いの言葉を頂戴いたしました
“日本文化普及協会「認定書授与式」のご開催を心からお祝い申し上げます。
今後ともきものを通して「和の文化」「和の心」を伝承しその普及により社会に貢献されますことをご期待申し上げますとともに本日ご参集の皆様のご健勝と貴協会の益々のご発展をお祈り申し上げます。”
生徒代表謝辞
日増しに紅葉が色づき始め、秋の気配を感じる季節となりました。
本日はこのような立派な認定授与式を開催頂き誠にありがとうございました。
私達一同、心より感謝申し上げます。
思い起こせば、何気なく見た新聞がご縁で学ばせて頂く事になりました。
最初は、我流で着ていたので本格的にきっちりと美しく着たくて始めました。
自装が出来たら辞めるつもりでしたが、素敵で素晴らしい先生方に教えて頂くうちに技術だけでなく、人となりも学ばせて頂きもっと深く知りたい、学びたいと云う気持ちが湧き起こりあっという間に早や3年が過ぎました。
一番苦労したのは留袖15分の他装でした。最初はなかなか時間内に出来ず気が滅入りましたが、練習をしていくうち段々と出来るようになり嬉しくて達成感を感じる事が出来ました。
これからは、しっかりと基本の技術や知識を学び、日本古来の着物の美を少しでも伝えられたらと思っています。
最後になりましたが、諸先生方、協会の方々におかれましてはお身体にはくれぐれもご自愛くださいまして、これからも厳しくも温かいご指導、ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。
本日はありがとうございました。
奈良教室 犬伏 恭子様
懇親パーティー
日本文化普及協会京都校理事の小谷徹様の乾杯の音頭で華やかな懇親パーティが開催されました
許状・看板取得者による創作帯結披露です。
奈良教室・阿倍野教室・藤井寺教室
枚方教室・兵庫教室
和装着装士着付け披露です。
奈良、橿原、兵庫、外大前教室着付け披露
創作帯結各教室代表作品です。
奈良教室 森本綾 様
「蝶」
私が着付け教室に通い始めたきっかけは、親や友達に着物をきせてあげられるようになりたいという思いからでした。
元々、着物が好きでなんなく着られるつもりでいましたが、通い始めて
その難しさを思い知りました。回を重ねるにつれ様々な着方や技術が身につき
着物姿に自信が持てるようになりました。
目標だった他装も少しずつ上達し、気が付けば振袖を着せられようになっていました。思ってもいなかったことなのでとても嬉しく思います。
ただ着物を好きなだけでしたが、着付けの難しさや奥深さに触れ、改めてその面白さを感じています。今日は帯に蝶がとまっているのをイメージして結び
それに合わせて帯揚げも花型に飾ってみました。
阿倍野教室 M・H 様
「振袖披露の日を迎えて」
学生の頃から、日本の伝統的な文化が好きで着物にも興味がありました。
とはいえ、着物を着る機会は少なく「着物を着るのは難しそう」と着付けを学ぶことに一歩踏み出せずにいました。
しかし、母親の後押しもありようやく教室に通うことを決めました。
最初は不安もありましたが、先生にいろいろな事を教えて頂くうちにどんどんのめり込んで、気づけば今日の振袖の披露まできていました。
今回はモデルさんの背が高いことや、振袖と帯が鮮やかさを抑えた色味であることから恰好良い帯結びにしたいと考えました。
お文庫系は可愛いと言われますが、左右非対称のシルエットや開ききらない羽根などでシャープさを出せる工夫をしました。
些細な事で仕上がりが綺麗になることや、コーディネート次第で雰囲気が全く変わるところなど、着物の世界は本当に奥が深いと思います。
今後も更なる上達を目指していきますので、ご指導の程よろしくお願い致します。
枚方教室 油布あかね 様
「花遊び」
普段着る事のない振袖ですが、この機会に若い頃の自分を思い出してもらおうと今回のモデルは母にお願いしました。
帯は立て矢結びをベースにし、細かいひだや帯〆で作った花結びで花びらをイメージしました。
たくさんの花が舞い遊んでいるかのような作品となっています。
自分で着られたらいいなと思い通い始めた着付けですが、振袖を着せられるようになるなんて夢のようです。
これからも着物の魅力を知りながら頑張っていこうと思っています。
枚方教室 Y・T 様
「弥生」
振袖のお稽古はまだまだ先の事と思っていましたが、看板を頂く事になり自分でも驚いております。
今日は立て矢系帯結ぶに挑戦です。
お題は“弥生”。
きりっとしたデザインにダブル箱ひだでふんわりと柔らかさを加えました。
モデルは一回り年下のいとこです。
お母さんの若い頃の振袖をタンスをひっくり返して探してくれてありがとう。
白の古典柄がよみがえりました。
これからも色んな帯結びにチャレンジしていきたいと思います。
枚方教室 Y・M 様
「京千鳥」
5年前上級コースを終えた私が、振袖コースに再入学させて頂いたのは、今年4月に息子に女の子に孫が生まれたのがきっかけです。
孫に振袖を着せたい、娘や嫁に着物を着せてやりたい、そして何よりも自分でもっときれいに着たいと、再び枚方教室で丁寧に厳しく教えて頂きました。
また、着物が大好きな若い仲間と共に学ぶことができて、心から感謝しております。
今日のモデルは、今年1月に結婚しました娘です。
今は亡き母が選んだ娘の振袖に、呉服屋を営んでいた亡き父が選んでくれた私の帯を結んでみました。
「京千鳥」と名付けましたが、箱ひだの美しさを大切にしたきっちりとした帯結びは、時空を超えて両親から私、私から娘へとつながっていると絆を感じます。
これからは、着物や着付けを通じて日本の伝統の素晴らしさを次世代につないでいきたいと思います。
ありがとうございました。
千里教室 柴田康子 様
「ゆかり」
着物が自分できれいに着る事ができたら良いな、と通い始めた着付け教室。
優しい先生方のおかげで、少しずつ着付けの楽しさを学ばせて頂きました。
帯のテーマは「ゆかり」とさせて頂きました。
技術が身についたことはもちろん嬉しいのですが、もうひとつ嬉しいのは様々な方と着物を通じてご縁が持てた事です。どうぞ、皆様これからもよろしくお願い致します。
藤井寺教室 K・O 様
「芙蓉」
娘の卒業式に袴を自分で着せたくて教室に通い始めました。
今春には無事に着せる事が出来て嬉しく思いました。
そして今回振袖を披露する事が出来ました事を喜んでおります。
今日は、娘がモデルになってくれました。
「芙蓉」の花はしとやかで優しい印象を与えています。
娘にもそういう女性になってほしいと思いこの言葉を選びました。
帯は立て矢の変形でひだをたくさん使ったところがポイントです。
先生方をはじめ、藤井寺教室のみなさんのおかげでとても楽しく学ぶことが出来、今日、この日を迎える事ができました。この先も、きものを着る機会を増やしていきたいと思っています。ありがとうございました。
十二単着装披露です。
懇親会司会の阿倍野教室中田康栄先生です。司会おつかれさまでした。
日本文化普及協会
千里・兵庫教室 折田涼子先生より お祝いの言葉です初級コースからプロ技術専科(コンサルタント)までの認定書取得の皆様おめでとうございます。
皆さんの心と同じ、晴れ晴れとしたお天気の1日でしたね。
パーティーでは許状看板取得者による振袖の華やかな帯結び、そして、和装着装士取得者のアイディアいっぱいの帯結びには感心しました。
また、5年ぶりにお楽しみショーで「十二単」の着装披露もあり、初めて見た方は大変感激され、「良かったわ!」という感嘆の声も多数聞きました。
これからもひとつ上を目指して、みなさんとともに勉強していきたいと思います。
千里・兵庫教室
折田涼子先生
モデル:宮島梨恵様