着物愛好家が集う会
不定期で行われる、鑑賞会、認定式、懇親パーティーの模様をレポートします。
2014年10月18日(土)
認定授与式・懇親パーティー
平成26年10月18日(土)【リッツ・カールトン大阪】にて第34回認定授与式及び懇親パーティーが執り行われました。
認定授与式
きものコンサルタント
和装着装士
許状・看板
許状・看板
平成26年度秋認定者数
○3級86名 ○2級50名 ○1級36名 ○着付師2級4名 ○着付師1級1名 ○助教授3級20名 ○助教授2級7名 ○助教授1級5名 ○和装着装士15名 ○きものコンサルタント3名 以上、227名
奈良県知事 荒井正吾様からのご祝電です
“認定授与式が盛大に開催されますことを心からお慶び申しあげます。本日認定書を授与される皆様方が習得された知識や技能を充分に生かして更なるご活躍をされますことを期待いたしますとともに貴協会の益々のご発展を祈念致します”
奈良市長 仲川げん様からのご祝電です
“日本文化普及協会「認定書授与式」のご開催を心よりお慶び申し上げます。今後とも、きものを通じて「和の文化」と「和の心」を伝承しその普及により社会に貢献されますことをご期待申し上げますと共に、本日ご参集皆様のご健勝と貴協会の今後の益々のご発展をお祈り申し上げます。”
生徒代表謝辞
朝、夕と秋の香を感じるよき日、今日ここに盛大に認定授与式を開催して頂き、まことにありがとうございます。
私達一同、心から感謝申し上げます。今日この謝辞の言葉を思い描きながら私と着物との出会いを振り返っておりました。
三人姉妹の長女として嫁ぐおり、何の疑問もなく母に呉服屋さんに
連れられ、幾枚かの着物を仕立て、持たされました。大切にしてきたものの、いつまでも箪笥の中で眠る日々に、自分で着られるようになりたいという夢が、芽生えてきました。しかしなかなか行動に移せない慎重派の私は、何年もその想いを胸の中で育てておりました。それを思い切って飛び込んだのは息子の卒業式に着たいという想いからでした。
猛練習の結果、無事に卒業式、謝恩会パーティに出席し、目標を
達成することができました。自分で着られる様になれば、それでいいという気持ちに変化が現れたのはこの認定式パーティーでの振袖披露の舞台を幾度となくみてからの事です。
緊張と自信あふれる着付け師の方々ととても嬉しそうなモデルの方の姿にいつしか自分と娘の姿を重ね合わせ感動したのもでした。
振袖披露の経験は私と娘にとってとても貴重な宝物となりました。
今は人よりゆっくりと学んできた技術を忘れることなく、高校生に娘に自分の手で成人式に振袖を着せたいという想いでお稽古に通わせて頂いております。
着物は習えば習うほど難しく、きれに着る事、着せることはまだまだ経験を積まなければと考えております。未熟な私に温かく根気よくそして楽しくご指導して下さる先生方、先輩方に囲まれて今まで子育て中心であった生活から着物という文化を通して人としてより深く成長できればと考えております。
最後に今後も諸先輩方 協会の方々には更なる御指導、ご鞭撻のほどよろしくお願い致します
本日は本当にありとうございました。
平成二十六年十月十八日
代表 福西 宏子
日本文化普及協会 京都校理事
小谷徹様の乾杯の音頭により懇親パーティーが開催されました。
懇親パーティー
許状・看板取得者による創作帯結披露です。
奈良教室
創作帯結各教室代表作品です。
奈良教室 上野志保子様
「雅」
子供の頃、母がいつも着物姿だったのを思い出し、私も自分で着物を着ることが出来るようになりたくて通い始めた着付け教室。
そのうち娘にも着せてあげたい、孫の成人式にも着付けてあげたいと次第に思いが膨らんでいきました。
雅(みやび)とは上品で優雅な事、角がとれて上品で周りの人を嫌にさせない社交性のある存在で、気を配れる人のことの様です。
娘にはそういう女性であってほしいと思っています。
先生方のご指導のおかげで今日を迎える事が出来ました。本当にありがとうございました。
枚方教室 M・Y様
「みのり実・のしめひらり」
一年前、着付けのお稽古中に娘の成人式に自分の着物を着付けられたら嬉しいな、と何気なく先生にお話ししたところ「本人が頑張れば夢ではないわよ。出来るわよ。」と励まされ、振袖専科に進み、家事、仕事、役員活動と時間がない中、なんとかお稽古してまいりました。
娘も協力的で私の振袖の柄も見ないで「あるのならお母さんのを着る」「お母さんが着付けてくれるなら大丈夫やし、美容院行かなくてすむやんか」とあっさり言われ、頑張れと応援してくれましたが、その言葉は嬉しくもあり、プレッシャーでもあり。・・・
しかし、娘に着せるからには誰よりも美しく着せてあげたい。との思いからお稽古を頑張ってまいりました。
娘は小柄なので文庫系にし、羽根を上部の左右に伸ばし背中に飾り紐をつけました。全体に丸みのあるかわいらしい形に仕上げてみましたが、いかがでしょうか。
本日このような素晴らしい舞台で自慢の着物を披露することが出来ましたのもこの場にいらっしゃる皆様のおかげと感謝しております。
今日(きょう)の披露は親子の良い思い出となります。
今日(こんにち)までご指導くださいました先生方に感謝。
自分の着物にありがとう。
兵庫教室 仲島千賀子様
「如月」
初めての教室で針と糸を持った時のおぼつかない私を見て、さぞ先を案じられたと事と思います。
そんな私が今日、この日を迎える事が出来るのは幾度となく同じことを質問しましても笑顔で答えて下さる先生方や一緒にお稽古に励むお仲間のお陰です。心よりお礼申し上げます。
本日は、来春成人式を迎える娘と共にステージに立たせて頂き“良き思い出を心の宝とし”今後も楽しんでお稽古を続けたいと思います。
藤井寺教室 T・K様
「花束(ブーケ)」
父が呉服関係の仕事に携わっていたため、幼い頃から正月や雛祭りと着物を着せてもらっていました。成長しても着物は身近な存在であり自己流で着ていましたが、折角着るなら綺麗に着たいと思い教室の門をたたきました。
習い始めてから着物を着る機会も多く、着る度に「上手くなった」と家族の言葉。これからも綺麗に着こなしていきたいです。
帯は花束を携えているイメージで、振袖に負けない華やかさを心掛けました。ひだを作るのが難しく苦心しましたが、その分振袖の帯結びの面白さを感じました。
最後に松川先生をはじめ、ご協力頂いた藤井寺教室の皆さんに感謝を込めて。ありがとうございました。
無双直伝英信流、白鳳館の皆様による古武道(居合道)演武・居合切り実演です。
緊張感のある演武、迫力ある実演の居合切りとても楽しかったです。
阪田博館長、白鳳館の皆様ありがとうございました。
無双直伝英信流
無双直伝英信流(むそうじきでんえいしんりゅう)とは、江戸時代に長谷川英信が開いた武術の流派です。
土佐および信州で継承され、長谷川英信流ともいわます。
土佐長谷川流、長谷川英信流、無双直伝流、無雙神傳流等さまざまな流派名が名乗られていましたが近年、信州で見つかった英信の弟子であった荒井清哲が1668年に発行した伝書に無双直伝英信流の名が見られることから、すでに古くからこの流名であったことが確認されております。
幾つもの分派があったと思わますが、明治以降残った二派を大江正路の門人達は谷村派、下村派と呼びました。
谷村派は無双直伝英信流を、下村派は無双神伝英信流を称している。現在では土佐に伝わったもののみ残っており、別名土佐居合とよばれております。
居合のみの流派と思われがちですが、これは現在の居合の系統が広まったことによるものです。
江戸時代、初代英信から2代荒井清哲の頃には和術(捕手術、小具足、組討など)を表芸とし、剣術、小太刀術、棒術、さらには槍術や薙刀術も伝える総合武術として、数多くの弟子に教伝されておりますた。
その後、3代林六大夫守政によって土佐に伝えられた系統からは居合が中心となっていきました。さらに長谷川英信は修行時代にそれらを使った合戦術も学び、これに付随し馬術や弓術の存在も指摘されているがこれは一説の域を出ず定かではない。戦前まで、2代荒井清哲によって信州に伝えられた系統では、無双直伝(英信)流和術を中心に棒術、居合、捕縄の技法が色濃く伝わっていたと思われます。
現代では同流異派の夢想神伝流と並び、現代居合道界の二大流派のひとつとなっております。
『居合とは人に斬られず人斬らず 己をせめて平らな道』
日本文化普及協会
阿倍野教室長 比良野多江子先生より皆様方へ今日の良き日にそれぞれの認定を取得された皆様、おめでとうございます。
皆様の素敵な着物姿に驚き、美しさに見惚れてしまいました。これも日本文化の奥深さなのでしょうか?
個性豊かな着物美人万満載の認定式でしたね。
楽しい日もあり、苦しい日々もありましたが、ますます上をめざし、良き指導者、着付け師を目指してこれからも輝いて下さい。
阿倍野教室長
比良野多江子先生
モデル:上野美紀子様