着物愛好家が集う会
不定期で行われる、鑑賞会、認定式、懇親パーティーの模様をレポートします。
2013年6月2日(日)
認定授与式・懇親パーティー
平成25年6月2日(日)、【シェラトン都ホテル大阪】にて認定授与式及び懇親パーティーが執り行われました
認定授与式
○講師3級69名 ○講師2級54名 ○講師1級50名
○着付師2級2名 ○助教授3級29名 ○助教授2級10名
○助教授1級4名 ○許状看板29名 ○きものコンサルタント4名
以上、259名の方が認定を受けられました。
奈良県知事 荒井正吾様からのご祝電
“認定授与式が盛大に開催されますことを心からお慶び申しあげます。本日、認定書を授与される皆様方のご活躍を期待いたしますとともに、貴協会の今後ますますのご発展を祈念いたします。”
社団法人大阪府技能士会連合会 大阪府技能士会様からのご祝電
“本日認定授与式を祝し、お慶び申し上げます。今後皆様が技術・知識を深められ、益々ご活躍されることを祈念いたします。”
生徒代表謝辞
阿倍野教室 三島美重子さん
吹く風にも初夏のさわやかさを感じるようになりました。
本日、私たちの為にこの様に盛大な修了式を開催していただき、誠にありがとうございます。
教室を訪れるまでは着物とは全く無縁だった私は中級、上級と進むにつれ、つまずき、その度に泣き言ばかり言っていました。
そんな時、先生方は、大丈夫、最初からうまく出来なくてあたりまえ、続けることが大切、と優しく、時には厳しく、そして辛抱強く見守って下さいました。
また他の生徒さん達の、真剣でありながらも楽しそうに練習する姿が、もっと頑張れと私を励ましてくれました。今この場にいる自分を少し誇りに思うと同時に、これまで支えて下さった方々に改めて感謝します。
祖先が培った文化伝統を、着物を通して学び次代へ伝えて行くという趣旨に添って、これからも進んでいければと思っておりますので、どうか今後ともご指導、ご鞭撻の程よろしくお願い申し上げます。
本日は有難うございました。
平成二十五年六月二日
平成二十二年十一月期生 三島 美重子
日本文化普及協会 京都校理事
小谷徹様の乾杯の音頭により懇親パーティーが開催されました。
日本文化普及協会顧問 前県議会議員
新谷春見先生祝辞
許状・看板取得者による振袖着装創作帯結び披露
奈良教室
蘭
私が着付けを習い始めたきっかけは、着物が好きな母の勧めでした。最初は、着物についての知識がほとんどなく、難しいと思っていたのですが、先生方に丁寧に教えていただき、自分で着ることはもちろん、人にも着せられる様になり、今ではプロ技術養成科まで進むことが出来ました。今回の帯のイメージは胡蝶蘭で、そこから蘭という名前にしました。胡蝶蘭の花言葉は、清純・純粋なので、振袖にぴったりだと思いました。また、蘭には優雅な女性という意味があり、そのような人になってほしいという思いを込めました。
見返り美人
着付けを習い始めたきっかけは、自分で着られる様になりたいという想いから、次第に誰かに着せたいと変わって行きました。モデルの○○さんも私も、自分でこの振袖を縫いました。
今日の帯結びは二人の意見を合わせて「見返り美人」のような、ダラリとした帯結びを考えました。この様に帯の形を披露できてとても幸せです。
再生
昔から日本の物に憧れ、着付けも体験や短期コースなど色々行きましたが、やはりちゃんと習いたいと思い、奈良教室に通いました。憧れの美しい振袖で帯のアレンジが出来るようになり、とても楽しく、そこに至るまでは、忘れっぽい私を辛抱強く指導して下さった先生方にとても感謝しています。
この帯には西陣の端切れを縫った物を挟み込みました。母が昔、海外の人に見せる為に買った端切れの一つを再利用。帯結びの名を「再生」と名付けました。
花蓮(かれん)
今回、帯結びの創作をするにあたり、モデルのYさんのかわいらしさと着物に合わせて、花にとまる蝶々のような帯結びにしました。振専で習った事を生かして、これからも着付けを頑張っていきたいと思っています。
ハッピーリーフ
今回モチーフにしたのは夏に向けて生き生きと伸びる葉です。それに、モデルのSさんのように明るく元気で今にも飛び立ちそうな羽根をつけてアレンジしました。着物はSさんのお姉さんがデザインして染められたものを、Sさん自身が縫われたものです。
これからも頑張っていきたいと思います。
飴ちゃん
帯結びは、立て矢らしさを残しつつ、出来るだけ華やかになるように工夫しました。モデルの○○さんご自身で縫った振袖の雰囲気と帯結びがよく合っていると思います。
妹の成人式にも振袖の着付けができるように、忘れずに、これからも頑張りたいと思います。
花すずめ
私が着付けを習いたいと思ったきっかけは、娘の成人式に振袖を自分で着せてあげたいと思ったからでした。今年の一月の成人式には、四枚羽根の帯結びをしてあげることが出来ました。
今日は、ふくら雀を基本に、アレンジをして結んでみました。
娘と一緒にこの場に出させて頂くことが出来、うれしく思っています。
ご指導いただきました先生方、本当にありがとうございました。
雅(みやび)
着物が好きで、軽い気持ちで受講して、早や一年が過ぎました。
まさかここまで続ける気持ちは、全くありませんでしたが、素晴らしく魅力的な先生方に惹かれて、楽しく、時には厳しくご指導頂いたお蔭と感謝しています。
これからはちょっと欲を出して、上達を目指し、努力をして行きたいと思っています。
源氏物語に因んだ創作着物の展示を見て、頭に浮かんだ帯結びを「雅(みやび)」と名付けてみました。
今日は二男の嫁がモデルになってくれて、とても幸せです。
ありがとうございました。
金魚花火
夏の夜空に舞う花火をイメージしました。キラキラ輝いていて可愛いでしょ?
モデルのIさんのお母様が着ておられた振袖を染め直し、新たにIさんご自身が縫われました。
母から子へ受け継がれた素敵なお着物です。
私はお稽古を通して、着付けや帯の結び方など今まで全く知らなかった知識を得ることが出来ました。習ったことを忘れることなく、これからに生かしていきたいと思います。
許状・看板取得者による振袖着装創作帯結び披露
枚方教室
みやび
私が着付けを始めたきっかけは、結婚の時に母がせっかく持たせてくれた着物が、ずっとタンスに眠っているのを何とかしたいと思っていたからです。
教室に通い始めて級が上がるごとに楽しさもどんどん増していきました。
本日、こうして振袖披露が出来る日を迎えた事をうれしく思っております。
今日の帯はかわいらしさを出したいと思い、モデルをしてくれた娘の声も聞きながら、先生といろいろ御相談して仕上げました。これからも着付けを生かせる様になれたらと思います。
華茉莉花
私が着付教室に通うきっかけとなったのは、ある日ふっと「私は娘に何か自信を持って教えてあげることがあるのかな?」と思った時に、何もないと気づいたことです。
最近では着物を着る事が少なくなったと思いますが、娘が結婚し、子供が出来た時に必ず着物を着る場面に出くわすはずです。その時に着物のことを伝えることができ、着付けてあげるようになりたい、との思いで日本文化普及協会の枚方教室に通うようになりました。認定式にも何度が出席させていただき、そのたびに振袖のお披露目を見て、私にもいつかお披露目の日が来るのかなー?と思っていました。仕事との両立でなかなか練習がはかどらず焦りと不安の毎日でしたが、先生方のお蔭で無事にお披露目の日を迎える事が出来ました。
また私が大好きだったこの振袖を娘に着付けることができ、大変うれしく思っています。
長い間、箪笥に眠っていた振袖も喜んでくれていると思います。
次は娘に何を着付けであげられるかな?花嫁かな?それにはまだまだ勉強が必要ですが、その日を目標に、これからも頑張っていきたいと思います。
水無月
私が着付けを始めたきっかけは、結婚の時に母がせっかく持たせてくれた着物が、ずっとタンスに眠っているのを何とかしたいと思っていたからです。
教室に通い始めて級が上がるごとに楽しさもどんどん増していきました。
本日、こうして振袖披露が出来る日を迎えた事をうれしく思っております。
今日の帯はかわいらしさを出したいと思い、モデルをしてくれた娘の声も聞きながら、先生といろいろ御相談して仕上げました。これからも着付けを生かせる様になれたらと思います。
許状・看板取得者による振袖着装創作帯結び披露
橿原教室
さざ波
帯にたくさんのひだや羽根をつくり、水面に静かに立つ波を表現しました。
きちんとひだを折るところや、どうすれば羽根の枚数を増やして豪華に見せる事が出来るかで随分と悩み、試行錯誤を繰り返し、ようやく娘の晴れの舞台にふさわしい帯結びに仕上がりました。
for AYA
花びらを羽根のようにひろげ、未来に向かって飛び立つイメージで結びました。
娘の成人式の着付けを自分の手でしたいと着付けを習い始め、今年、夢を叶えることが出来ました。四月から社会人になった娘へ、未来に向かって大きく羽ばたいてほしいという思いを表現しました。
花立矢
羽根がたくさん出来るように考えて、花が咲くようなイメージで結びました。手先とたれ先を合わせて花を作り、ぼたんの花を添えました。なかなかきれいにひだが作れず、苦労しました。
許状・看板取得者による振袖着装創作帯結び披露
阿倍野教室
着付けを始めて
私は今、ヘアスタイリストをしているのですが、ヘアと一緒で着物も本当に奥が深く、学べば学ぶ程、視野が広がった気がします。
仕事上、最速で授業を受ける事になったのですが、熱心にそして親身に着付けを教えて下さっている先生方には、着付け以外の礼儀作法や、女性らしさという部分も勉強させていただいています。授業を受ける度、感謝の気持ちで一杯になります。
今後も、着物や日本の文化を沢山学んで、沢山の人々に、また伝えていけるよう努力を続けます。
時間(とき)
今日のモデルは私の姉で、振袖を着る事に照れながらも笑顔で引き受けてくれました。
私が着付けを始めたのは昔から興味があり、自分で着てみたいではなく、様々な着物を人に着せてみたいと思って、習い始めました。
授業の時間はとても楽しく、充実しています。それは先生方との出会いがあり、熱心に根気よく、ご指導下さるお蔭で、今日、この日を迎えられた事に感謝しています。
この振袖は、両親が姉へと購入し、私、妹へ、また親戚へと回り、今は実家のタンスの中で休憩中です。何年後かには姉の娘が着る予定です。それまでに、私が自信を持って着せられるように一生懸命頑張りたいと思います。
最後に今日の帯結びを一緒に考え、教えて下さった、諸先生方、有難うございました。これからも続けて行きますので、末永くよろしくお願いします。
花笠
娘が結婚をし、息子も大学院生になった今、ずっと30年間、家事や子供の事をやってきた私が何か一つ習ってみたいと思った事が、着付けでした。
前から着物は好きでしたし、自分で着物を着たいと思っていました。今では、着物の奥深さや難しさを痛感し、もっと勉強していきたいと思っています。
この振袖は、43年前、私が中学一年生の時、姉の結婚式に着るために母が買ってくれた着物です。成人式の時以来、一度も袖を通さず、箪笥の肥やしになっていた物です。沖縄の紅型の着物なので、沖縄の民族衣裳を着ている時に手に持つ花笠をイメージして帯を結んでみました。36年ぶりの振袖の晴れ姿です。
奈良教室
宴芸気楽座『亀楽会』様による梅后流江戸芸『かっぽれ』です。
日本文化普及協会 奈良教室
坂本洋子教室長より皆様方へ晴天に恵まれ認定授与式、懇親パーティーが無事執り行われました事を喜ばしく思います。
各認定を授与なされた皆様方、日頃のお稽古、努力の賜物だと思います。本当におめでとうございます。
今後も技術を磨いて、上を目指し頑張って下さい。
いつも、当学院の理事長が言われている事で、着付けをする側はひと手で着せつける、技術への精進と思いやりの精神を忘れない様にとの言葉が心に響きます。
これからも日々心掛け指導に当たりたいと思います。