十二単の着装及び小袖の変遷:福井・仁愛女子短期大学

福井市にある仁愛女子短期大学で生活科学学科の学生さんを対象にアッセンブリーアワーの一貫として『十二単の着装及び小袖の変遷』というテーマで講演とショーを行いました。

現代のきものの源流は「小袖」と呼ばれるものです。小袖は平安時代の十二単の下着、及び庶民の衣服でした。その小袖が発展して現代の着物となる過程を時代ごとにファッションショーでお見せし、同時に今に伝わる十二単のお服上げ(着装)披露致しました。

生活科学学科の1,2年生300人が見守る中、10人の学生さん達がモデルとして登場、音楽に合わせて時代ごとの衣装を披露して頂きました。『毎日新聞』福井版に記事が掲載されました。

十二単の着装及び小袖の変遷

全体風景

明治時代(女袴姿)
江戸時代後期(路考結び)
江戸時代中期(吉弥結び)

桃山時代(名護屋結び)
鎌倉・室町時代(細帯・短裳)

各時代の衣裳
仁愛女子短期大学校門前にて

十二単

コメントを頂戴しております

仁愛女子短期大学 生活科学学科
生活環境専攻 ファッションデザイン担当 前田博子様

毎日当たり前のように、洋服を着用している現代において「きもの」を着る事は人生の節目にあたる時のみとなり高貴な存在になっています。決して身近なものではありませんが、日本の文化として育まれた「きもの」を学生自身が身をもって体感できました。普段、机上の学習が多いため、ショー形式で学習し得たことは学生にとって非常に良い経験となりました。ありがとうございます。

十二単モデル:吉岡 紗弓様

十二単を着る機会は今までなかったので、今回着てみて1枚1枚羽織っていく度に重さが増していき、綺麗な見た目以上に辛くて大変でした。また、十二単の袴は長くて、中に手を入れて歩くのは新鮮かつ大変で、転んでしまわないか心配しながら歩きました。平安の女性はいつもあんなに重くて動きにくい恰好をしてたのかと思うと、今私たちがしている恰好と比べて不便だなと実感しました。でも、今の私達の衣服につながっているのかと思うと少し嬉しく思いました。

昔の着物を着ている他の学生と並んでみると歴史の重みを感じました。その中でも十二単は着物の原点ということもあり、着ていて誇らしく思えました。

大変貴重な体験ができて本当に良かったです。

鎌倉時代モデル:中川 琴世様

普段着物を着る機会がないので、着物を学校で着られることにわくわくしていました。着付けをしている時や、頭をセットしている時がとても楽しくてきっと卒業式の着付けってこんな感じなんだろうなと、まだ1年先の事を考えていました。

私は「短裳」を着たのですが、なかなか着る機会がないものなので貴重な体験をしたなと思います。でもいろいろな着物もきてみたかったです。ステージでナレーションを聞きながら見ていると現代の着物から昔の着物の歴史がまでが、ものすごくリアルに伝わってきて、今まで以上に着物が好きになりました。だけどステージに出た時にちょっと笑われたので嫌だったのですが、学校祭で「ピンクの着物の子!」と覚えてもらっていて、友達が増えました。

知らない科の先生との話題にもなり、今回のステージに参加したことによって色々な人と話せたので、着物を着られた事も貴重な体験でしたが、それ以上に人との関わりが増えたことも貴重だなと思いました。
ありがとうございました。

桃山時代モデル:小村 多映様

まず桃山時代の着物ってどんなの!?って感じでした。絵を見ても帯をしていないし、髪型もよくわからなくて不安でした。完成したのはイメージと全く違っていました。大きなおだんごのような髪型にオレンジ色の着物で可愛かったです。だけど、帯が細いし、中にもいろいろ着ているから結構食い込んで苦しかったです。

私は数時間だけだったけれど当時の人は常に着物で過ごしていて、すごいなと思いました。はいからさんや振袖も素敵だったけど、普通なら着る機会のなさそうな着物が着られて良かったです。
あちこち動いていたので着崩れして直してもらってばかりいました。

いろんな着物が見られて、自分も可愛いのが着せてもらえて楽しかったです。

江戸時代中期モデル:佐藤 恵美様

私は見返り美人を担当しました。大河ドラマで見るようなかつらをかぶりました。思ったよりも重くて首が痛くなりましたが、とても貴重な体験をさせてもらったと思います。化粧も普段のメイクと全く違っていて、いつもと違う自分に少し恥ずかしかったです。こんな体験ができるのは、そう簡単にはないと思うので、とても良い思い出になりました。是非、また違う役もやってみたいです。

江戸時代後期モデル:三上 真衣様

最初モデル役が決まった時もとまどったけれど、「路考(ろこう)」をするという事に決まって正直抵抗がありました。他の役と違ってかつらも大きく、着物も長くて、履物がなくて裸足だったり、顔から胸、背中まで白塗りしたので、人前に出るのが恥ずかしいというのが最初の印象でした。でもファッションショーに出て、みんなに「きれいだったよ」とか「すごく似合ってたよ」と言われ、すごくうれしかったです。また時代ごとの着物について、身をもって知ることが出来て、勉強になったので、やって良かったなと思います。

明治時代モデル:松村 碧様

普段着ている洋服とは違って、帯で苦しかったり、草履の鼻緒で指が痛かったりして、昔の人は毎日こんな思いをしていたのだろうかと思うとすごいなと思いました。小さいときに「はいからさんが通る」を見て以来、矢絣柄に袴姿の女学生スタイルは憧れでした。だから、女学生スタイルのモデルが出来て本当にうれしかったです。着付けてもらっている時に、先生方が色々試行錯誤しながら着せて下さってありがたいなと思いました。着物の着付けは簡単に出来るのだろうと思っていたのですが、意外にも大変で勉強になりました。貴重な体験をさせて頂き、ありがとうございました。

明治時代モデル:牧田 真依様

今回のファッションショーで初めて袴をはきました。袴は歩きやすかったです。髪型や化粧、袴の色合いがとても明治時代っぽく、明治時代ってこんなんだったんだと思わせてくれました。他のみんなの着物も時代やライフスタイル、身分などによって違っていて、変化を見るのがおもしろかったです。こういった日本の文化に直接触れ合うことはなかなかない事なので、貴重な体験が出来ました。

現代(留袖)モデル:鳥村 友佳里様

今回私は留袖を着てショーに出ました。既婚女性の正装という事で、振袖のような華やかさはありませんでしたが、落ち着いた大人の女性といった雰囲気でした。着物自体は暗い色でしたが、帯や扇子など小物類は金や銀を使用しており、決して地味ではありませんでした。留袖も大人っぽくて素敵でしたが、他の衣装もとても綺麗でした。それぞれの衣装に時代の背景や、その時の流行などが影響していて似ているようで全く違っていたことには驚きました。またこのような機会があれば他の時代の衣装も着てみたいと思います。今回はとても貴重な経験が出来ました。皆さん、ありがとうございました。

現代(振袖)モデル:丸山 陽菜様

私は今回、振袖を着させてもらいました。今年1月に成人式なのですが、まだ前撮りをしていないので、初めてきちんと振袖を着ました。着てみるといつもより姿勢が良くなった気がしました。また、私達が普段着ている洋服よりとても動きにくく、息をするのも少しつらいなと思い、昔の人はいつもこんなに
動きにくい服装で生活していたんだなと考えると、現代人で良かったなと感じました。このファッションショーに参加してみて各時代それぞれの服装がどんなものであり、どのように変化していったのかが、良く分かりとても勉強になりました。

現代(訪問着)モデル:中林 美彩様

着物は普段めったに着る機会がないので、貴重な経験ができて良かったです。数時間の間でしたが、歩きづらく、しゃがんだりする事も困難でとても辛かったです。でも、着付けや化粧をしてもらっている時はとてもわくわくしていました。髪などどういう風にしているのか興味津々でした。それぞれの着物によって化粧の仕方や髪型が違っていて、おもしろいなと思いました。また、十二単のもぬけはとてもびっくりしました。あんなに沢山着ていたのに一瞬で脱げたのには感動しました。脱いだ十二単も崩れることなく残っていたので、すごいなと思いました。今回は着物の特徴が年代ごとに分かり歴史を知る事ができたので、とても勉強になりました。私は訪問着を着ましたが、機会があれば他の着物も着てみたいなと思いました。ありがとうございました。